NPO法人「架け橋」の活動理念
1.傷ついた気持ちに寄り添う
医療事故が起きると、患者・家族も医療者も深く傷つく。 関係者の気持ちに最大限配慮することを大切にする。
2.関係者の話を聴き、いっしょに考える
関係者の思いを理解するため、「聴く」に徹することからはじめる。そのうえで、患者・家族、医療者を支え、提案やアドバイスをするのではなく、これからどうしていくかをいっしょに考えていく。
3.患者・家族・医療者を心から尊重する
患者・家族、医療者の気持ちを心から尊重し、それを理解しようとすることが大切。患者・家族、医療者の感情をコント ロールしてはならない。
そのためのスキルトレーニングは必要だが、マニュアル的スキル(聴く技術・言い換えの技術)に終わってはならない。
4.肩代わりするのではなく、向き合うことを支える
代わりに謝罪するなど、「当事者の代行」はしない。 患者・家族、医療者自身が自分たちで向き合えるように支え、環境の整備をする。
5.公平性・中立性を超える
中立性という指標は、患者・家族と医療者との信頼性を得るためのものだが、病院職員という立場は「公平・中立」に は見えないことがある。傷ついている人に対して、ときには一方に寄り添うことで、信頼関係をつくる必要もある。
6.医療事故分析の調査には携わらないが連携する
医療事故分析の調査には直接携わらないが、適切な連携が必要である。 患者・家族と医療者が誠実に対話をすることを通して、小さな信頼が積み重なって大きな信頼に結びつくようなプロセ スを支える。
7.小さな信頼から大きな信頼へ
事故後の対応・ケアとして、正答や唯一の方策といえるものはない。
私たちNPO法人「架け橋」は上記事項を活動理念として定め、どのような事業を行う際にもブレない気持ちで臨みます。
理事長 豊田 郁子